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進藤晶子さん

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1971年大阪府生まれ。神戸松蔭女子学院大学卒業後、94年にTBSにアナウンサーとして入社。「NEWS 23」のスポーツキャスターを務める。99年10月から「ニュースの森」のキャスターとして活躍。01年3月、TBSを退社。その後、充電を経て02年5月TBSW杯サッカー放送メーンキャスターとして復帰。現在、TBSテレビ「がっちりマンデー!!」、BSi「危ないダンディー」、WOWOWワールドテニスなどテレビ・ラジオへの出演のほか、朝日新聞夕刊スポーツ面インタビュー「戦士のほっとタイム」、雑誌「週刊アスキー」「Boao」への執筆など、多方面で活躍中。
著書:「出会いの先に」(株式会社アスキー)

※上記プロフィールは取材当時のものです。

Interview vol.06 進藤晶子さん

TBSアナウンサー

自分の中に、人の心の中に、作品として、これからは「残る」仕事をしていきたい。

Q1.「現役アナ」と「フリーアナ」時代の違いは何でしょう?

フリーになった今と局アナ時代とで、どちらが居心地がいい、というのは本当にないですね。会社にいた時は、求められた事が出来なくて苦労もしたし、仕事がうまくいかず自己嫌悪に陥ったこともあるし、体力的にきついこともあったけど、会社にはいろんな自由を与えてもらってました。今とは違う質の自由。今いろんな職場に行く度に「本当に恵まれた環境にいたんだなぁ」って感じます。フリーになった今は、なんでも自分で責任を取らないといけないし、自分なりのルールを作っていかないといけない。会社をやめて自由を手に入れることは、それなりに大変だといろんな先輩に聞いていたとおりですね。でも、今の私もとても居心地がいいんです。自分がゆがんでしまうような無理はしない。努力はするし頑張ることはするけど、つらいだけの無理はしないようにしています。 これからは、「残る」仕事をしていきたいですね。自分の中に「残る」とか、人の心の中に「残る」とか作品の中に「残る」とか、それが対価として「残る」とか。

Q2.これからの目標は?

アナウンサーになってから今まで必死に走ってきたけど、「これだ!」というものは私の中に残らなかった。会社での仕事でいろんなことができるようにしてもらったけど、やっと自分に向いているもの、好きなものがわかってきたから、 これからはそれを丁寧に積み上げていきたいなぁと思っています。「書く」仕事も好きです。すごく遅いんだけど。(笑)「書く」って、時間がかけられるでしょ。言葉を入れ替えることもできるし、しっくりくる言葉がなかったらしばらく寝かせておくこともできる。いろんな人に話を聞いたり働く姿を見せてもらったり、それを自分なりにかみくだいて何らかの形でアウトプットをしていきたいんです。「しゃべり」だけではなく、これからは「書く」仕事にもじっくり取り組んでみたいですね。

Q3.今、特に興味を持っていることは?

今、特に興味を寄せているテーマは「日本文化」。会社をやめてニューヨークで過ごしていた時、毎日のようにオペラやミュージカルを見たりして歩き回ったけど、帰ってきて、日本って本当にいい国だなぁと思いました。アメリカにはない「余裕」がある。自分の国にずっと蓄積されてきた文化を、もっと見て回って、触れて勉強したい。焼き物が好きだから陶芸教室に通ったりお茶を習ったりしてるんですが、「食」や「芸術」、「言葉」も文化。もっと学んでいろんな人に出会って、「日本人はスゴイんだ!」ということを、自分のことばで表現していきたいと思っています。

(2004/12/01 青山にて)

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